いつか結婚したいけど、合コンは苦手。そんなに焦らなくてもいいや、とのんびりしていたら、あっちゅうまに三十路も半ばに。でも、いまさら婚活ってどうやるの!?と思っていたら、耳より情報をキャッチ。なにやら“趣味・習い事合コン”なるものが流行りらしい。料理、写経、田植え、動物園で動物観賞など、趣味や習いごとを通じて仲良くなる合コンとか。なかでも料理合コンを主催している「R’s kitchen」には男女ともに申し込みが増加中という。なんか面白そうかも~。楽しく習い事して、出会いもなんて一石二鳥!とお気楽なノリで、当サイトの婚活中アラサー女性記者が料理合コンに潜入取材を敢行!
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やっぱり食の好みは大事よね! 相手の素の性格も見えるかも。トークをしながらも料理を一緒に作って食べる、という感じの合コンらしい。初対面の人と、会話どころか一緒に料理なんてできるの?と、にわかに不安を抱きながら、いざマンション一室の会場へ!
今回のイベントの参加資格は24~37才の男女で、この日集まったのは男子3人、女子3人の計6人。ところが、電車の遅延で男女2名の到着が遅れるというハプニングが発生…。出端をくじかれ、ややガックリ。でも頑張るぞ。「ひとまず先に始めましょう」とアネゴ肌な先生に明るく促され、まずは自己紹介から。
緊張交じりの静かな空気の中、それぞれ名前、出身、仕事、趣味などを自己紹介。…が、この日の男子2名は、なんで参加したの?と疑問が湧くほどシャイで無口。見た目は休日のパパ風男子と、ヒョロっと小柄な武田修宏似男子(正直、タイプじゃない…)。もうひとりの清楚系OL女子が明るく話を繋げてくれたのでホッ。
そして、いきなり“初めての共同作業”へと突入。テーブルの上にはなにやらトランプカードが…。料理はカードを引いて同じ数字の人とペアを組んで作る仕組みらしい。記者は、鉄道とテレビ観賞が趣味という休日パパ男子とペアを組むことに。
この日のメニューは和食。ペアを組んで、分担して蒸しパン、茶碗蒸し、豚肉の竜田揚げを一品ずつ作り、巻き寿司は各自で作る流れで、記者のペアは茶碗蒸しを担当。黙々と調理する参加者一同に、アネゴ先生がすかさず、「無言で作業するのはやめましょうね~。ペアの人と話をしながら作りましょう~」とひと言。うーん、逆に話しづらくなるんだけど…。
しょうがなく、休日パパ男子に「普段、料理はするんですか?」と水を向けるも、「実家暮らしなので…、やらないです」と小声の返答をもらい、あえなく撃沈。さらに、まな板に乗った食材を困った顔で見つめる姿に歯がゆくなってしまい、「私がやりますね~」と調理工程を次々と奪ってゆく記者…。ひとりでやったほうがラク!と心の中で思うと同時に、自分は共同作業ができない人間なのかも、と密かにガックリ。
4品が完成間際という頃に、ようやく遅れた男女が到着。唯一、頼みの綱だったもうひとりの男子は、明るく社交的で、ひと安心。しかも、西島秀俊似で爽やかな感じ(タイプかも!)。ここでまたもやカードを引いて、席順決め。いざ実食の際に、全員そろったところで自己紹介のやり直しとなった。西島クンいわく、料理に興味があって、今回で3回目の参加とのこと。…ん? 料理に興味? 出会いが目的ではないの?と思い、「皆さん、お料理を習いに来てるんですか?」と素朴な疑問を投げかけた。
すると、爽やかスマイルを浮かべた西島クンから「当たり前じゃないですか! 料理教室なんだから、料理を習いに来てるに決まってるじゃないですか~(笑い)」と一笑に付されてしまった。あれれ? 合コン目的で来たのは私だけ?? 「合コン」だなんていってはいけないようなビミョ~な雰囲気(西島クン、いい感じだったのに~)。違和感を感じつつも、オトナとして会話を盛り上げるべくしばし談笑。
西島クンが気を使って無口男子2名にも話を振るが、なんせシャイなため話は続かず沈黙。女子チームも一生懸命盛り上げようと男子に話題を作るものの、結局最後は、女子同士で互いの趣味トークで盛り上がって2時間のタイムリミットは終了~。
ここで、アネゴ先生から「駅の近くに飲食店が色々ありますので、この後はご自由に」と2次会を促されるも、参加者は「お疲れさまでした~」とあっさり解散。もちろん連絡先の交換もなし…。トホホ…、参加費5500円(女子)も払ったのに、料理レシピだけを収穫して記者の料理合コン初体験は不発に終わった。
それにしても、自分で味つけして作った茶碗蒸しはつるりとなめらかで美味!「茶碗蒸しがいちばんおいしい」とのお言葉をいただき(女子にだけど)、そこだけは満足。でも、花より団子の記者に、春は遠いのかも…。やっぱり、合コンって、何をやるにしたってまずは集まるメンツが大事よね。今回の料理合コン、星、ひとつです~!