いくつになってもお姫様のようにチヤホヤされていたいのが女性というもの。福岡県在住のパート勤務・Aさん(42才、既婚)は、そんな願望を実現してしまったというのだが、その相手というのがナイスミドルな紳士たち…。いったい、どんなトキメキを味わったのでしょうか?
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町内会で知り合った65才の男性のホームパーティーに誘われたんです。正直、気が進まなかったんですけど、近所づきあいもあるから、と思って行ってみたら…。男性参加者はみんな、還暦を過ぎたようなかたたちばかり。若いイケメン好きの私としては、内心ガッカリしていたんです。
だけど、参加女性で私が最年少だったせいか、異様にモテモテ! みなさん、定年退職してリッチな老後を送るジェントルマンですから、本当に持ち上げ上手。セクハラ上司のようなねちっこいいやらしさなんて微塵もなくて、あくまで品良くチヤホヤしてくれるんです。それで、だんだんまんざらでもない気持ちに…(笑)。“アラ還男性も渋くていいかも”なんて、いい気になった私でした…。
しかも、ジェントルマンたちは、パソコンやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のお勉強に熱心! とっても知的で、考え方も若々しいんです。
後日、同じメンバーでSNSの勉強会が開かれ、再度、あるお宅に集まることになったんです。訪問すると、「まぁ、ゆっくりやりましょう。まずはこちらをどうですか」って、和室に通され、出されたのが和菓子とお抹茶。わざわざご本人が点ててくれて、もうびっくり。
さらにそのあとの勉強会では、「フェイスブックの中にある“フェイスブックページ”という機能を使うと、自分のホームページが簡単に作れるんですよ」なんて、便利な使い方をやさしく教えてくれるんです。どうやら私に教えるために、わざわざ講習会を受けて勉強してきたみたい。
伝統とハイテクの合わせ技に、もう、完全ノックアウトでした。“こんな優雅なおもてなしはアラ還ならではね。若モノには無理だわ”と、味をしめた私。いまも定例のパソコン勉強会に参加中。逆ハーレムを楽しんでいます。
※女性セブン2012年4月19日号