経済をわかりやすく教えることに定評がある流通ジャーナリストの金子哲雄氏。現在勢いのある大阪の現状について指摘する。以下、金子氏の解説だ。
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大阪駅ステーションシティのオープンから1年経ちました。先日も立ち寄りましたが、最近は九州方面からの人も増えているようで、大阪はにぎわっています。
大阪駅前にできたタワーマンションでは4億円代の億ションが売れ、1億円以上の億ションは3か月で50戸以上も売れたそうです。景気低迷の一方で、こんな勢いのある場所があるんですね。
ぼくはいまこそ、東京に本社のある企業は大阪にも支社を置いて“二本社制”にするべきだと思います。首都圏はいつ震災に見舞われるかわからないのですから、リスクヘッジとしての大阪本社が必要ですよ。ついでに東京に一極集中した行政機能も分散させるといい。橋下市長の大阪都構想は、首都機能の分散につながるという点で賛成です。
※女性セブン2012年4月19日号