社団法人ペットフード協会の平成23年度全国犬・猫飼育実態調査によれば、全国の推計飼育頭数は犬1194万頭、猫961万頭に上るという。生活に切っても切れない存在となったペット。その大切なペットにためのかかりつけ医=ホームドクターの選び方を杉本彩(43)、秋吉久美子(57)、とよた真帆(44)らに聞いた。
10匹の猫、1匹のパピヨンと暮らす杉本は、飼い主が症状を勉強するのも大事、という考え。
「私が“いいドクター”と見極めるポイントは、治療の選択肢を複数提示してくれ、納得いくまでていねいに説明してくれるかどうか。さらに、老齢のコに対して“延命”することだけでなく、生活の質を考慮した楽な生き方を動物の立場で考え、医療目線だけではないアドバイスをしてくれる人です。
でも、よい関係って一方的ではないんですよね。下された診断や治療法に納得するには、飼い主もある程度の知識を持つよう努力することが必要だと思います。あとドクターにも得意不得意があるのでリサーチしておくのも大事ですね」
トイプードルと暮らす秋吉は、ドクター情報は“犬友”からもらうという。
「現在、トイプードルのフランソワーZと暮らしています。フランソワーZは1才になる前、猟犬に噛まれひん死の重傷を負う事故にあって。そのとき犬仲間から教えてもらった病院で手術をして、下半身不随にはなったものの命を落とす事態は免れました。その経験から、犬を飼う仲間からの情報は、大事にしています。
いま通っている病院も“犬友”から教えてもらった『シンバアニマルホスピタル』。院長がとにかく動物を愛しているんです。フランソワーZは特に気を使ってあげなくてはいけないコなので、ちょっと様子がおかしいと、すぐ電話してしまうんですけど、こっちが焦っていても先生はやさしくじっくり話を聞いてくれます。フランソワーZと私にとって、なくてはならない病院です」
6匹の猫をこよなく愛するとよたは、猫にとって最高のお医者さんであることを優先するという。
「6匹の猫のうち5匹はロケ先の琵琶湖や旅行先の草津温泉、高速道路の走行中に保護したコ。私、なぜか子猫のSOSをキャッチしてしまうんです。かかりつけは東京・目黒の『ガーデン動物病院』。イケメンの院長先生は最初に触診しただけで、“このコは腎臓が少し小さいみたいなので水を切らさないで”と。“お、この人は名医だ!”と直感しました。
ただ“ノミのケアちゃんとしてますか?”なんてスルドイこともいうんですけどね。でも私は猫の僕(しもべ)ですから(笑い)。私と気が合うことより猫にとって“名医”であることも、優先です」
※女性セブン2012年4月19日号