入社式といえば、新入社員たちが慣れないスーツに身を包み、長くて退屈な社長の挨拶を聞く……というのはもう今や昔の話。今年、一見なんの変哲もないような官公庁の門出に変化をもたらしたのは、橋下徹大阪市長だ。
2日に行なわれた発令式では、例年はなかった、君が代斉唱が行なわれた。
橋下市長は、
「君が代は、手は横に置き、気をつけの姿勢で歌うように」
と、きつく指導し、新人たちに先制パンチを食らわせた。この方針転換について、大阪市役所は次のように話す。
「君が代を発令式で歌うというのは、記憶がある限り、初めてのことだと思います。全員起立して歌っており、特に混乱はありませんでした」
※週刊ポスト2012年4月20日号