夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(52歳)が家電メーカー勤務の奥様(57歳)。遺言は「再婚したら化けて出てやる」です。
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主人の口癖は「『姉さん女房は金のわらじを履いて探せ』というし、僕は5つ上のキミと結婚できて幸せだよ」です。
でもねぇ、そんな主人が加藤茶の挙式ニュースを食い入るように見てたんです。「オレより年上なのに、奥さんは20代か……」と、大きな溜息。私が背後から「どういう意味?」と声をかけると、「うわ~っ!」と飛び跳ねて驚き、「オ、オレは無実だ!」ですって。いつもの「僕」が「オレ」ですし、何が「無実」なの?
だいたい、これまでは健康食品には興味を示さなかったのに、「ニンニク卵黄を飲んでみようかな」とか、「コラーゲンって、男の肌も若々しくなるの?」と気にしています。
私が「年齢からいけば、私の方が先にあの世へ行くと思うけど、あなた、私が亡くなったらどうする?」と聞くと、「すぐに後を追うよ」っていいますけど、そんなのウソに決まってます。「今度は年下の若い子と再婚したい」と思っているはずなんですが、誰がそんなことさせるもんですか!
主人ってとっても怖がりで、特にお化けがダメなんです。今日もワイドショーを見て「へぇ、市村正親って63歳なのに、奥さんの篠原涼子は25歳も若いんだ!」っていってるから、遺言状、今書いて渡してあげようかしら!?
※週刊ポスト2012年4月20日号