北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)日朝国交正常化交渉担当大使が3月中旬、モンゴル出張時に日本人記者団とはしご酒をして、したたかに酔っ払っていたことが分かった。
宋大使は3月中旬、民主党の中井洽・衆院予算委員長(元拉致問題相)と極秘裏にモンゴルの首都ウランバートルで、行き詰まっている拉致問題や日朝交渉再開に関して会談する予定だった。しかし、事前に情報が漏れて中井氏はモンゴルを訪問できず、日本人拉致問題に取り組む真鍋貞樹・拓殖大教授と会談したことが確認されている。
この会談の取材のため、北京駐在の日本人記者らがウランバートルに飛び、宋大使をマークし、宿泊しているホテルのロビーで張り込みを続けていた。
記者団は17日夜、宋大使と会談した真鍋氏を直撃。真鍋氏は「会談ではなく、悪化した日朝関係を今後どうしていくべきかなどを個人的に話し合った」と述べた。その後、宋大使がロビーに出てきて、記者団に囲まれ「懇談」することになり、そのながれで夜の町へと繰り出したという。
記者団は現地の通訳や助手などを含めて10人ほどで、最初は日本料理屋で食事をして、さらに居酒屋などをはしごした。
2軒目では、宋大使は「女性がいるところに行きたい」と言い出した。記者が韓国系の飲み屋をあげたところ難色を示し、結局モンゴル人女性がいる店になったという。
この後も、さらにホテルに戻ってから、2,3人の記者と最上階にあるバーラウンジでさらに痛飲し、宋氏は最後にへべれけになってという。
宋大使の酒好きは有名で、北京でもホテルや街の居酒屋で、北朝鮮大使館員や外務省の職員らとおぼしき男性とちょくちょく飲んでいる姿が目撃されている。
しかし、宋大使がウランバートルに出張していた日は金正日総書記の服喪期間で、おおっぴらには飲酒は禁止されていたため、宋大使に何らかのお咎めがあるかもという憶測も流れている。