およそ1500年前、中国より伝来した“漢方”。それがいま、女性たちが抱える“なんとなく不調”に効果ありとして注目を集めている。
「同じ漢方薬を扱っていても、薬局は病院よりも敷居が低いと感じて訪れるかたが多いと思います」
こう話すのは薬剤師免許、針師・灸師免許、按摩・マッサージ・指圧師免許などの資格を持つ銀座漢方天風堂薬局の柳澤謙行さん(以下「」内・柳澤さん)。冷えやダイエット、疲れ、不妊などの悩みを抱える女性が多く、40代以降になると更年期の不快症状に悩む人も多く相談にくるそう。相談は基本的に予約制。
「悩んでいる症状をできるだけ詳しく伺います。症状について話しているうちに、仕事やご近所づきあいでのストレスなど突っ込んだ話までしてくださるかたも多い。つらさを聞いてもらい、泣き始めるかたもいらっしゃいます。そこが病院と違う点かもしれませんね」
相談では、まずは問診票に記入。その後、カウンセリングを受けながら、舌の色や形をチェックする舌診を行い、健康状態をチェック。病院ではないので、漢方薬局では脈診や腹診は行わないことが一般的だ。じっくりと時間をかけてカウンセリングをしたら、症状や予算に応じて、漢方を処方してくれる。
漢方薬局の場合、保険診療ではないので、気になるのはそのお値段だ。
「処方にもよりますが、煎じ薬で1日800円くらいが目安です。実際に続けるのは大変だと思うので、うちの場合はモニター制度もありますよ。漢方薬をのんでレポートを提出してもらえば、3か月間は漢方薬が半額になります」
これまでには、「脳ドックで脳動脈瘤が見つかった40代男性が、漢方薬をのみ続けたところ再検査で脳動脈瘤がなくなっていたので手術をしないで済んだ」という報告や、「2人目をなかなか妊娠できず流産もしやすくなっていたが、漢方のおかげで無事に妊娠・出産ができた」「10日で3kgやせた」など喜びの声が続々届いているという。
※女性セブン2012年4月26日号