今年秋にも株式の再上場を目指しているといわれる日本航空(JAL)。2年前の経営破綻、公的資金の投入、大規模リストラの惨状から復活を遂げつつあるJALの現状をレポートする。
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コスト削減の流れで、ANAは機内でのコーヒー無料サービスをストップしていたが、今年6月から再開する。対するJALはエコノミーでも、コーヒーの無料サービスを続けてきた。
「“コスト削減は徹底するが、サービスの質は下げるな”が会長の稲盛(和夫・現名誉会長)の方針でした。それは今も変わりません」(広報部)
JALは国際線で吉野家の牛丼を提供するなど、サービス面を強化している。航空業界とは無縁だった稲盛会長が、JALの体質を変えたのは間違いなさそうだ。
取材■前屋毅
※週刊ポスト2012年4月27日号