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JAL稲盛和夫氏「コスト削減徹底もサービスの質は下げるな」

 今年秋にも株式の再上場を目指しているといわれる日本航空(JAL)。2年前の経営破綻、公的資金の投入、大規模リストラの惨状から復活を遂げつつあるJALの現状をレポートする。

 * * *
 コスト削減の流れで、ANAは機内でのコーヒー無料サービスをストップしていたが、今年6月から再開する。対するJALはエコノミーでも、コーヒーの無料サービスを続けてきた。

「“コスト削減は徹底するが、サービスの質は下げるな”が会長の稲盛(和夫・現名誉会長)の方針でした。それは今も変わりません」(広報部)

 JALは国際線で吉野家の牛丼を提供するなど、サービス面を強化している。航空業界とは無縁だった稲盛会長が、JALの体質を変えたのは間違いなさそうだ。

取材■前屋毅

※週刊ポスト2012年4月27日号

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