1971年にスタートした仮面ライダーの誕生からおよそ40年。子供たちを熱狂させた仮面ライダーには、意外と知られていない面白エピソードが数多く存在する。ここでは、スーパーヒーローの秘密を3つ紹介しよう。
【真実1】
「ご存じ“変身”の決めポーズは実は2号ライダーが発祥だった」
藤岡弘(現・弘、)著『仮面ライダー 本郷猛の真実』(ぶんか社)によると、1号はバイクに乗っているときにベルトに風力を受けて変身していた。ところが、2号を演じる佐々木剛はバイクの免許を持っていなかった。そこで、自力で変身できるように変身ポーズと「変身!」の決めゼリフが生まれたのだ。
【真実2】
「決め技『ライダーキック』の威力の源は、ずば抜けた跳躍力にある」
仮面ライダーの必殺技といえば、ライダーキック。1号がバッタの能力を持つという設定だったことから、脚力や跳躍力を表現する技として生まれたものだ。1号、2号はライダーキックで多くの敵を倒しているが、それを可能にしているのが跳躍力。1号は25m(再改造後)、2号は35mもジャンプすることができる。この跳躍力を生かして空高くジャンプしてからキックを放つので、威力のあるライダーキックになるというわけだ。
ちなみに、1号、2号が改造手術を施したV3のジャンプ力は60m。反転キックやきりもみキックなど、空中でアクションを加えた多彩なキックの技を持つ。
【真実3】
「デストロンはライダーに花輪や年賀状を送ったことがある」
悪の組織の中には、憎めないエピソードを持つキャラクターがいる。たとえば、仮面ライダーV3と戦うデストロンは、ライダーに花輪や年賀状を送って住所がバレてしまったことがある。また、『仮面ライダー』第16話に登場したピラザウルスは、毒ガスを噴霧して大量殺人を企てるが、自分もその毒ガスで死んでしまった。
※週刊ポスト2012年4月27日号