年齢を重ねるうちに発症することの多い膝の痛み。しかし、元横綱・朝青龍ら数々のアスリートを担当してきた整体師の井関光男さんは、膝痛の原因は加齢ではなく、股関節や足首など、体のほかのところにあるケースが多いと説明する。そして、痛みを解消するには正しい姿勢で歩くことが大切なのだという。
理想的な姿勢とは横から見て、背骨がS字形になっていること。
「最近は、パソコンで作業することも増えましたが、前かがみは人間にとって楽な姿勢でもあるので、気をつけていないと前かがみになってしまいます。そうなると、背中がCの字のように丸まってしまい猫背になってしまいます。猫背のままで立っていると前かがみの姿勢となり、自然と膝も曲がってしまう。そのまま歩くと膝に負担がかかるのです」(井関さん)
自分が猫背かどうか知るにはまず全身鏡の前で横を向き、1分間目を閉じて立ってみる。このとき、体には力をいれず自然体で。そして静かに目を開け、鏡で自分の姿をチェック。膝と首が前に出ていたら猫背の可能性大。ただし、猫背は直らないものだとあきらめてはダメ。
「普段の生活で姿勢を正す意識をしていれば、70才でも80才でも猫背は改善できますよ」(井関さん)
※女性セブン2012年5月3日号