木嶋佳苗被告(37才)が逮捕される瞬間まで一緒に暮らしていた“最後の恋人”が、女性セブンのインタビューに4月13日の死刑判決を受けての心境を、いまも解けぬ「木嶋佳苗の呪縛」とともに、赤裸々に語ってくれた。
Aさんと木嶋被告との同居生活。それは、たった5日間ではあったが、Aさんにとって、いま振り返っても幸せな日々だったようだ。
まずは食事。朝はホットケーキ、昼はペペロンチーノ、夜は炊き込みご飯やソーセージ入りのポトフなど、有名料理学校を卒業した木嶋被告の手作り料理がズラリと食卓に並んだ。
「手料理で思い出すのは、から揚げですね。ぼくの大好物なんです。お店で食べるようにサクサクで、いまでも“おいしかったなぁ~”と思い出せるくらいです」(Aさん)
食事以外ではこんなこともあった。当時、無職だったAさんが、再就職のために面接用の履歴書を書いていたときのことだ。
「私が漢字を間違えて修正液で書き直したんです。すると隣にいた木嶋が“あなたね、修正液で書き直した履歴書を提出するなんて、そんな失礼なことはないですよ。新しく書き直して”と注意してくれたんです」(Aさん)
こうした“家庭的な妻の姿”は、母を亡くし、落ち込んでいたAさんの心の隙間を埋めるには充分だった。木嶋被告が、彼を虜にした決定的なできごとは、それ以前にあった。
それは、ふたりが最初に会った日のことだった。
「一緒に暮らす約束をした後だったので、キスはいいかなと思って、別れ際に“キスしてもいいですか?”と聞いたんです。彼女があっさりと“いいわよ”というので、軽く唇にキスをしました」(Aさん)
こうして同居を決めたAさんだったが、彼にとって木嶋被告は初めての交際相手だった。結局、5日間の同居生活中、ふたりは寝室も別々で肉体関係はなかったというが、このたった1度の“別れ際のキス”がAさんの胸を熱くさせてしまった。木嶋被告は完全にAさんの心のなかにはいり込み、彼の全財産450万円を貢がせた。
そして、ふたりが暮らし始めて5日間が過ぎた9月25日、木嶋被告は逮捕されたのだった。
※女性セブン2012年4月19日号