首都圏で起きた連続不審死事件で、男性3人の殺人罪などに問われ、4月13日に死刑判決を受けた木嶋佳苗被告(37才)。彼女が逮捕される直前の5日間を一緒に過ごした40代男性Aさんが、木嶋被告について語った。
今年1月下旬、Aさんは検察側の依頼で証人として証言台に立った。プライバシーに配慮してもらい、傍聴席に仕切りを置いて出廷した。証言台に向かう際、木嶋被告の横を通ったが、一切目を合わせることはなかった。Aさんはこう振り返る。
「法廷で見た木嶋は、ひと回り小さくなったなと思いました。意識して彼女を見ないようにしていたので、一瞬横目にチラッと見えたときに、“正直、不細工だな”と思いましたね」
検察側に「いま、どんなことを思う?」と問われたAさんはこう証言した。
「私は彼女に騙された。金を取られ、火災警報器も取られた」
さらに、木嶋被告が火災警報器をなぜ外したかについて聞かれると、「報道が出てからは、自分を火か何かで殺すつもりだったのかなと思った」とも語った。そのとき、Aさんは、被告人席にいる木嶋被告の存在を強く感じていたという。
「証言している間、背後から(木嶋被告の)突き刺さるような視線をずっと感じていましたが、ぼくは振り向きませんでした。彼女の姿は見たくもなかったので…」
※女性セブン2012年5月3日号