ライフ

加齢臭の都市伝説? 耳の後ろが臭くなるは本当と専門家断言

 加齢臭が気になる季節がやって来た。加齢臭といえば、「耳の後ろが臭くなる」というのが、都市伝説のようによく聞く話だ。専門家に問い合わせると、「都市伝説ではないですよ。耳の後ろが臭う、というのは理由があるんです」との答え。自らの加齢臭と闘ってきた『加齢臭読本』の著者で、ネット文筆家の奈良巧氏が報告する。

 * * *
 居酒屋で、おしぼり袋を「パンッ」と割り、手を拭くかと思えばいきなりメガネを外し、耳の後ろを念入りに拭き始めるオヤジ世代は少なくない。

「あれ、どうしてなの。キモイんですけど」。こういうOLの声は届いているのかいないのか、耳の後ろを念入りに拭く行為は広まりこそすれ、一向に収まる気配はない。

 この原因ともいえるのが、都市伝説かというくらい良く聞く話だ。「加齢臭は、耳の後ろが臭くなる」。これは果たして本当なのか。そこで、筆者はライオンのビューティーケア研究所で、30代の脂臭さを研究している藤山昌彦さんに聞いてみた。

「都市伝説ではないですよ。耳の後ろが臭う、というのは理由があるんです」。意外な返事が帰ってきた。人間の体の中で皮脂の分泌量の多い場所というのは限られているという。

【1】頭皮
【2】額から鼻にかけてのいわゆる「Tゾーン」
【3】耳の後ろから首全体にかけて
【4】両胸、及び胸の中心部
【5】両脇
【6】背中の中心部(肩甲骨に挟まれた、背骨に沿った縦の部分)
【7】おへそとその周囲
【8】陰部

 このような場所から皮脂は多く分泌される。その皮脂を放置しておくといずれは酸化する。この臭いが加齢臭になるわけだ。

「耳の後ろから加齢臭が出る理由は3つあります。まず、皮脂が出やすい。次に、その割には洗い忘れやすい場所。そして、他人の鼻の位置に近いので、ニオイが認識されやすい。この3つの条件が揃ったので、ニオイやすい、と言われるのでしょう」(藤山さん)

 加齢臭を防ぐには、こういった皮脂の分泌しやすい場所をきちんと認識して、そこからニオイが発生するのを防がなくてはならないわけだ。

 まずはオシボリでもなんでもいいから、皮脂の出やすい場所は念入りに拭くべきだろう。但し宴席で拭ける箇所は限られている。くれぐれもご注意いただきたい。

関連記事

トピックス

希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト