そのシーンだけを一時停止したり、何度も再生したり…お気に入りを持ってるのが“韓流好き”。そのうちキスシーンについて『女性セブン』読者のためのサイトクラブ・セブンズクラブ会員の意見をもとに本誌ハマリ委員会が選びました。
Y代:『シークレット・ガーデン』の、パーティーでのキス、長いですよね(「体は去れたけど心が離れない…」とパーティーに現れたライム(ハ・ジウォン)に、ジュウォン(ヒョンビン)が。角度を少しずつ変え、一瞬離れてもまたすぐ再開)。放送直後に韓国の放送通信審議委員会から、「長すぎる」って警告を受けたくらいだから。
S美:計ってみたら2分!
T子:ヒロイン・ライム(ハ・ジウォン)のまっ直な告白に呆然とするジュウォン(ヒョンビン)の、もうここはキスしたくて仕方がないって感じの目にやられます。韓流を見始めて、キスシーンが大事ってことがわかりました。
S美:過密な撮影スケジュールで放送事故ギリギリの編集をしてるから、全体的なドラマのつくりは雑なこともあるんだけど、キスシーンだけはとても丁寧。
Y代:そうなの! 日本のドラマは、人気俳優にキスさせたってことだけで、「ほら、すごいだろう」的なおざなりな撮り方が多いんですよね。
S美:ハリウッド映画だと、キスは男女がその後のベッドシーンへのプロセスとして、性欲を盛り上げるためのツールみたいに描かれてる感じがしません? キスシーンを見て、そんなに「なんてステキ!」と思ったりしない。
T子:韓国のドラマにベッドシーンはほぼないですよね?
S美:韓国では暴力的なシーンやベッドシーンは、テレビドラマではNGなの。
Y代:キスシーンはプロセスでなくゴールなわけ。韓流のキスシーンは、女性の顔を両手でしっかり押さえてするのが多いでしょ。大事に思ってるって気持ちがこもってる。
S美:男は男らしく、女は女らしくっていう儒教のお国だから、キスシーンにもそれが出る。日本じゃクサくてやってられないのかもしれないけど、やっぱり女子には大好物だったりするわけよ。
T子:セブンズクラブのアンケートでもあげた人が多い『メリは外泊中』の2回目のキス(手錠でつながれたメリ(ムン・グニョン)のほおを両手でいきなりつかみ、好きでたまらない気持ちが盛り上がっていくムギョル(チャン・グンソク)の濃厚キス)も、そうでした。
Y代:あのキスのあと、ふたりの話し方も態度もガラリと変わる。エッチしたあとの男と女って感じ。それがキスでふたりの間に交わされたものを表してるのに、そのガラリと変わったふたりのやりとりが地上波では全部カットされてて、ファンの間では大ブーイングだったよね。
S美:「カットした人、韓国ドラマをわかってない」って。
T子:韓国ドラマは1時間以上あって、しかも毎回長さが違うから、日本の地上波では結構カットされてるんですね。
Y代:どこがキュンポイントなのか、日本のテレビ局の人がわかってないことが、私たちが韓流にいっちゃう理由のひとつよね。
※女性セブン2012年4月19日号