楽天総合ランキング堂々1位。浪速のスイーツ女王、マダム信子さん(60才)のファッションは豹柄がトレードマークだが、兵庫県の高台に建つ5億円の自宅もキッチンのタイルからダイニングセット、ソファ、ベッド、じゅうたんに至るまで豹柄一色の豪邸だ。
「豹柄大好き。負けず嫌いやから。強さを持った豹柄は、生きる上でも事業を成功させる上でも私にとって戦闘服。私は豹柄と決めたら、豹柄以外にないねん。20才の時から、爪の先までずっとアニマルファッションで通しているんです」(信子さん・以下同)
いまや年商20億円超でゴージャスセレブとなったが、幼いころは貧乏との闘いだった。母とリヤカーをひいて残飯を集め、豚のえさとして売ったこともある。6畳と2畳の家に家族9人で暮らし、壁に足がつかえて曲げないと寝られなかった。
「いつか成功して親を楽にしたい」
と、豹柄に身を包み、大阪でスナックを開店したのが20才の時。30代には銀座の高級クラブでナンバーワンになるが、成功への道のりは険しかった。焼肉店経営の際には狂牛病騒動のあおりで倒産寸前に陥り、放火の被害も。2年前には3億円の盗難にあった。
「試練の先には必ずチャンスがあると信じて這い上がってきた。支えになったのは、母から譲り受けた“人に尽くす心”。成功できたのはお母ちゃんのおかげなんです」
だが母は新居に住まうことなく亡くなったと語る目には涙が滲む。
「いまは私がスタッフのお母ちゃん。負けるわけにはいかないんです」
※女性セブン2012年5月3日号