ライフ

加齢臭石鹸 柿渋入りは臭いを96.6%分解、柿渋無しは33.1%

 夏を前に加齢臭対策の商品が続々出現している。この中で最もよく見るのは「柿渋」セッケンだ。専門家に問い合わせると「柿渋などの成分が入っていないと加齢臭はほとんど消えない」との答え。自らの加齢臭と闘ってきた『加齢臭読本』の著者で、ネット文筆家の奈良巧氏が報告する。

 * * *
「パパは臭いから、全身しっかり洗ってね!」。こう家族に怒られながら、自宅の風呂にあるセッケンで、しみじみ体を洗っているオヤジ世代の人も多いと思う。

 ところが、いくら洗っても大してニオイは消えず、「あなた全身が加齢臭の原因物質で出来てるんじゃないの」などとなじられることもある。これは一体どうしてなのか。

 こうした人に向け、加齢臭を消すための新商品が続々発売されている。最近は「ドクダミの力で加齢臭を消す」というような新石鹸も出てきているが、やはりオーソドックスなのは「柿渋」成分だ。

 柿渋は、天然の防腐剤、脱臭剤として、古くから使われてきて、防腐剤として建築材料の木材に塗られたり、うちわの和紙に塗られ、補強材として使われたりもしてきた。この柿渋に含まれる「ポリフェノール成分」が、加齢臭の原因物質を強力に分解する、というのだが本当なのだろうか。

 セッケンのプロに聞いてみたところ、驚くべき答えが返ってきた。

「加齢臭を押さえるポリフェノール素材としては、さまざまな商品に柿渋がもっとも使われています。効果バツグンの素材です」

 説明してくれたのは、ペリカン石鹸品質保証部の高柳勇生さん。

「この柿渋をセッケンに入れた場合、入れていない場合での比較数値があります。【柿渋入り=96.6%】【柿渋無し=33.1%】です」

 ええー! と叫び出したくなるような、劇的な実験効果だ。

 実験は、加齢臭の原因物質「ノネナール」とセッケンを液体にしたものをビーカーに入れ、一定時間をすぎた後のノネナールの分解された量を調べたもの。柿渋の入ったセッケンを使うと、加齢臭の10割近くが分解されているが、柿渋などの加齢臭対策成分が入っていない石鹸では、3割強しか分解できていない。

 いくらセッケンを使って律儀に体を洗っていても、それだけでは加齢臭を押さえることはできないというわけだ。

関連記事

トピックス

希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト