過去最大の55万人を動員するという大型ツアー『東方神起LIVE TOUR 2012 ~TONE~』を行った東方神起。4月14日から16日には東京ドームで追加公演も行われ、会場にはユンホ(26才)とチャンミン(24才)の両親の姿もあった。
15日の公演ではアンコールに涙を流したユンホ。そんなユンホにチャンミンはこういった。
「めったに泣かないのに珍しいですね。それくらい、みなさんの気持ちが伝わりました。今日はユンホの泣いた記念です」
この日、ファンと同様、客席にいたユンホの両親も、涙を流していたという。ユンホの涙──そこには深い家族の絆が秘められていた。
中学3年生のときに芸能界入りのためソウルに出るが、祖父と父から猛反対されていたユンホは、当時仕送りもしてもらえなかったという。ソウル駅で野宿したこともあったが、それでも両親にはお金の話は一切しなかった。「一生懸命がんばる姿を見せることがいちばん」とまっすぐ夢に向かって走り続けた。
一方の両親も大きな試練の時を迎えていた。
「1997年のIMF危機で、ユンホの父は借金を抱えてしまっていたんです。それで日中の仕事とは別に、朝4時に起きて新聞配達をし、母も工場に働きに出て家計を支えていたようなんです。そんな状況にもかかわらず、息子には心配をかけまいと両親は何も話さなかった。ユンホが知ったのはずいぶん後になってからだったそうです。家族みんなが、それぞれを思い合っているんですよね」(韓国在住ジャーナリスト)
そして、東方神起の初めてのレコーディング中のことだった。ユンホの祖父が危篤状態に陥る。ユンホはあわてて実家に帰ったが、厳格な祖父は、彼を見て親指を立てた。そしてそれが最期の姿となったという。
3日間泣き続けたというユンホはその胸に固く誓った。「トップに立つまではもう泣かない」と──それは祖父との約束でもあった。
※女性セブン2012年5月3日号