夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(51歳)が資材メーカー勤務の奥様(47歳)。奥様は韓流ドラマの大ファンです。
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この春、商店街の福引きがあって、私が当てたのは1等賞の42インチプラズマテレビ。ラッキー! 家のテレビは小さかったのですぐにチェンジし、「私が当てたテレビなんだから、最初の1週間は好きな番組を見させてね」と、大好きな韓流ドラマを堪能です。
主人はというと、ブツブツいいながらも一緒に見てたんですが、『憎くても可愛くても』というドラマにハマっちゃったんです。夜11時半からの放送だったんですが、金曜の夜なんか、いつも飲んで午前様なのに、「間に合った!」と、息を切らして帰宅。見終わった後は、ドラマの感想を語り合ったり、夫婦仲もより親密になって二重のラッキーでした。
ドラマは3月末に終わり、「次のドラマも一緒に」と思ったら、「韓流はもういいよ。今夜の試合の結果が見たいから、『プロ野球ニュース』にしてくれ」ですって。そして、「ドラマも日本ドラマだよ。行ったこともないのに韓流を身近に感じろというのは無理だもんなあ」って、なんて移り気なんでしょう!
わかった! 韓国へ行きましょ! きっとどこかの商店街で「1等・ペアで韓国旅行」という福引きセールをやってるはずだから。
※週刊ポスト2012年5月4・11日号