2011年、『苦役列車』で第144回芥川賞を受賞した作家・西村賢太氏。受賞会見で「そろそろ風俗に行こうかなと思っていた」との発言がおおいに話題となり、風俗への造詣が深い人物である。そんな西村氏が風俗について語ってくれた。
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僕が風俗に通い始めたのは15歳の時。みんなが普通に高校に進学するなか、自分だけ中卒で働き始めたので、「女体だけは先んじねば男として立つ瀬がない」と意地になってました。
以来、日雇いの日当から毎日少しずつ積み立てて、お金がたまりしだい風俗に行く。だいたい月2回のペースでかれこれ30年だから、マンションが買えるくらいのお金を使ってますね。でも、こればっかりは必要悪だからしょうがない。
利用するのはもっぱらデリヘルです。理由は簡単で、男の従業員に会いたくないから。時々「う~ん」という女性にあたることもありますけど、臆病なんで、トラブるのがいやだから極力チェンジはしません。
好みはやっぱり若いコ。ハズレたなと思うのは、僕が太ってるもんだから、ポッチャリした女性。あと息が臭いと、さすがに萎えます(笑い)。
同じ女性を何度も指名することは、基本的にはしませんね。何度も会うと、ホレてしまうじゃないですか。昔、それで1人の女性に100万円くらい貢いじゃったことがあるもんで。デビュー作のネタにして元はとりましたけどね。
芥川賞を受賞した後は、顔バレとかを気にしてしばらくやめていましたが、もう再開してます。いくら気にしてても、たまるものはたまるんで。今はお金があるから、毎日でも大丈夫。援助交際でも女子校の1クラス分くらいまとめていけますよ、ガハハハハ。
※週刊ポスト2012年5月4・11日号