4月14日に茨城・牛久市のペットショップ経営者の家族が、飼育していたアミメニシキヘビ(体長6.5メートル)に襲われて命を落とした。猛獣に襲われて生死を彷徨った経験を持つ女優・歌手の松島トモ子さんに、事故の感想を求めた。
松島さんの「猛獣体験」といえば、1986年、テレビ番組の収録でライオンとヒョウに立て続けに襲われた。帰国時にコルセット姿で会見し、「それでも動物が好き」と笑顔を見せた場面は有名だ。
「ライオンに頭と太股を噛まれた時は、動物の扱いに慣れた同行者がほんの少し目を離していた時でした。
ヒョウには5メートル近い柵を跳び越えて飛びかかられ、頸椎を粉砕骨折しました。少しでも場所がずれていたら四肢が麻痺していたかもしれません。この時は、ヒョウの飼い主の男性と私が親しげに話していたのを見つけたヒョウが嫉妬で怒ったようですね」
松島さんはいう。
「事故は心が痛みますが、動物に罪はない。私がいうのも何ですが、“動物が好き”というからには“動物の怖さ”も含めて好きにならなきゃいけないと思うんです」
※週刊ポスト2012年5月4・11日号