一昨年から昨年にかけて創価学会名誉会長・池田大作氏の体調不隠情報がメディアで乱れ飛んだ。だが今年に入ってから一転、そういった記事はぱたりと見かけなくなった。
実は最近では、池田氏の健康状態が「回復しつつある」という説が有力だという。
池田氏の体調管理は、医師を除けば、ほとんど香峯子夫人や長男で創価学会副理事長の博正氏など「ロイヤルファミリー」にゆだねられており、幹部といえども池田氏には会えないのだとか。そこに「遺産相続」の問題が絡んでいる可能性を指摘したのは、別の学会幹部だ。
「私も詳細を知る由はないが、名誉会長の名義で莫大な個人資産があるといわれていて、現体制の幹部のなかには、その資産を学会名義に変えるべきだという意見もあります。ですが、ご家族はそう簡単には同意されないでしょう。名誉会長の体調が快復して睨みが利くようになれば、財産問題が後継者選びに影響することも十分あり得る。名誉会長の体調について、ご家族が学会幹部に知らせたくない事情もあるかもしれない」
創価学会広報室に問うと、「(名誉会長は)大変にお元気で連載の執筆や各地の会員の激励をされている。個人資産に関する質問にはお答えしていない」という。
いつの世も絶大な影響力を持つ「巨人」の病状は秘されるものなのだ。
※週刊ポスト2012年5月4・11日号