『東京スカイツリー』『東京ゲートブリッジ』など新名所をはじめ、『渋谷ヒカリエ』(渋谷駅)、『ダイバーシティ東京プラザ』(お台場)など大型商業施設の華々しいオープンが続く東京。そうしたなか、大人女子たちが密かに注目しているのが、渋谷を南北にはさむように位置する原宿と代官山だ。
まず原宿。4月18日には『東急プラザ 表参道原宿』がオープンし、平日朝にもかかわらず約1600人の行列ができた。日本初出店となる米国発のカジュアルブランド『アメリカンイーグル』や、“世界一の朝食”で知られるカジュアルダイニング『ビルズ』などが出店。表参道ヒルズに続く、原宿の“大人化”第2弾として話題を呼んでいる。
一方の代官山。4月14日に梨花(38才)がプロデュースする、ファッションから文房具まで揃えたセレクトショップ『メゾン・ド・リーファー』が開店、2日間で約2000人を集めた。“大人のためのTSUTAYA”といわれる蔦屋書店がはいる商業施設『代官山T-SITE』(2011年12月開店)と並んで代官山新名所となっている。
いずれも30代からの大人世代をターゲットにしているが、30年にわたって代官山に住み、原宿で買い物を続け、「代官山・原宿シーラカンス」を自認するマーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏はこう話す。
「代官山、原宿は一世代前までは著名人や文化人も数多く住む大人の遊び場でしたが、この10年は若者向けのお店ばかりが増え、大人の足が遠のいていました。それが新しい施設のオープンをきっかけに、大人がまた戻ってきています。
例えば“森の中の図書館”をコンセプトにした蔦屋書店がある『代官山T-SITE』ではゆっくりとした時間を過ごせます。原宿の東急プラザは日本有数の地価が高い場所なのに緑のスペースがあるなど、おしゃれな大人が楽しめる雰囲気をかもし出しています」
※女性セブン2012年5月10・17日号