死刑判決を受けた木嶋佳苗被告(37才)だが、法廷ではその日の気分に合わせてファッションを替えるなど、被告人らしからぬ行動が話題となった。
太めの体をフェミニンな服で着飾り、法廷を舞台にまるでヒロインのように振る舞った木嶋被告。木嶋被告の公判全36回をほぼすべて傍聴したコラムニストの北原みのりさんは、この服装にこそ木嶋被告のコンプレックスが表れているとみる。
というのも、逮捕前の彼女は男に貢がせた1億円以上の金で高級マンション(家賃月20万円)に住み、カーネリアンレッドのベンツ(461万円)に乗り、カルティエのラブブレス(約83万円)を両腕につけるなどセレブ志向だった。
趣味が一貫していれば、服装もブランド志向のはずだが、法廷内の彼女の服装は、大胆ではあるもののノンブランドと思えるものばかりだった。
「佳苗の服は、ペラペラの生地の安物に見えました。逮捕前、アクセサリーや鞄はブランド物にこだわっていたようですが、服は安い通販で済ませていたのかもしれない。洋服を買うのって、社会的な行為なんですよ。鞄や時計を買うのとは違って、試着したり、鏡見たり、店員に値踏みされたり。自分を客観的に見つめられる自信がないと、できない行為なんです。もしかしたら、佳苗、洋服買えなかったんじゃないかって」(北原さん)
※女性セブン2012年5月10・17日号