国内

GW最強の土産はご当地袋麺 『北海道熊出没注意ラーメン』ほか

GW最強の土産はご当地袋麺

 GWで各地に旅行に行かれる方も多いだろう。ちょっと頭を悩ませるのが、お土産だ。ありきたりなものでなく、日持ちのするもので、お値段も手頃で……そんな方に、食事情に詳しいライター・編集者の松浦達也氏がお勧めする。「GW最強のお土産は、袋ラーメンだ!」。

 * * *
 連休などの帰省や旅行につきもののお土産。だが、お土産はとても厄介だ。とりわけ部下相手には誰かを特別扱いするわけにはいかない。たくさん買える安物だと、反応が薄くてつまらないが、高額なものは大量に買えるわけもない……。お土産を買うという行為には、そんなジレンマがつきまとう。

 先日、北海道出張があった。北海道土産というと、少し前までは六花亭か、ROYCE(ロイズ)のチョコレート、もしくは石屋製菓の『白い』シリーズと相場が決まっていた。最近ではジャガイモを使った『じゃがポックル』やトウモロコシの『とうもりこ』など道産食材を使った、地域限定スナックも人気だが、何か他にないものか……。

 その空港の出発ロビーには、ANA系とJAL系がひとつずつ、それに地元系のショップ3店の計5店舗が店を構えていた。各店をぶらぶらと物色していて、気がついた。どの店にも北海道が誇る、国内最高峰の製麺メーカー、藤原製麺の袋麺『北海道熊出没注意ラーメン』が置いてあるのだ!

 僕はこのメーカーの袋麺よりも旨いインスタント麺を作るメーカーを知らない。藤原製麺は、僕にとって「世界一の袋麺メーカー」だ。麺の食感はそこいらの生麺などものともしない。ツルツルでシコシコで、ザクッとした歯ざわりが超官能的。そこいらのラーメン店なんて軽くブッ飛ばしてしまうのだ!

 藤原製麺の袋麺なら、単身者にも家族持ちの役にも立ち、『熊出没~』なら、お土産としてのご当地感や「くすぐり」も満点。しかも日保ちもする。万が一配りきれなくても、旨いのだから自分で食べればいい。全店見てみると、まだ味わったことのないラインナップも各店に散っている。今回は調査を兼ねて、他のメーカーのものも含め、単品売りの袋麺(乾燥)をすべて買うことにした。そして各店を回って痛感した「お土産の鉄則」は次の通りだ。

・搭乗ロビーで買うべし
 保安検査場を通った後のANA系、JAL系のショップも見たが、搭乗ロビーのショップの方が競合が多いせいもあってか品揃えがいい。土産はゲート通過前に調えるべし!

・奥を見るべし
 特にANA系、JAL系のショップでは入口近くのいいスペースには、必ず定番土産がドカンと陣取っている。気のきいたものを探したければ、奥に分け入るべし!

・ローカル系、侮るべからず
 今回5店舗に置いてあった袋麺(一人前)の種類は14種類。1店にしか置いていない袋麺も多く、コンプリートするには、最低4店での買い物が必要となった。とりわけ、藤原製麺の『「かに」三昧』の扱いはローカル系でも一軒のみと、非常にありがたい存在だった。ただしローカル系だと奥の方にディープ過ぎる商品が置いてあることも。大手と商品配置のクセが違うのは気をつけたい。

 ことラーメンに限定すれば、他にも「4食パッケージは避けるべし」、「生麺買うのは愚の骨頂」などいろいろあるが、北海道に限らずとも、全国的にこの法則は通用する。棒ラーメンのマルタイラーメン(福岡空港)、マルタケの沖縄そば(那覇空港)などもクオリティは折り紙つきだ。

 つまるところ、旅行や帰省の土産とは、土産話のための装置だ。そして土産話とは、それ自体がプレゼンテーションであり、持ち帰った土産を楽しんでもらうためのオリエンテーションという心づくしでもある。

 ちなみに今回、購入した袋麺は全部で29個、うち藤原製麺製のものは何と17個にのぼった。しかも延べ数だけではない。ラインナップでも14種類中8種類と、空港で売っていた単品売り袋麺の6割近くを占めていたことを、本稿の最後にご報告させていただく。そしてなるべくなら、この袋麺を土産として渡す知人が、この稿を見ないことを祈っている。

トピックス

4月14日夜、さいたま市桜区のマンションで女子高校生の手柄玲奈さん(15)が刺殺された
「血だらけで逃げようとしたのか…」手柄玲奈さん(15)刺殺現場に残っていた“1キロ以上続く血痕”と住民が聞いた「この辺りで聞いたことのない声」【さいたま市・女子高生刺殺】
NEWSポストセブン
ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(dpa/時事通信フォト)
《ハイ状態では…?》ジャスティン・ビーバー(31)が投稿した家を燃やすアニメ動画で騒然、激変ビジュアルや相次ぐ“奇行”に心配する声続出
NEWSポストセブン
NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」で初の朝ドラ出演を果たしたソニン(時事通信フォト)
《朝ドラ初出演のソニン(42)》「毎日涙と鼻血が…」裸エプロンCDジャケットと陵辱される女子高生役を経て再ブレイクを果たした“並々ならぬプロ意識”と“ハチキン根性”
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
【独自】「弟がやったことだと思えない…」中居正広氏“最愛の実兄”が独白30分 中居氏が語っていた「僕はもう一回、2人の兄と両親の家族5人で住んでみたい」
NEWSポストセブン
『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト