芸能

長谷川理恵 女として「痛い」のが野田聖子と似てると女性作家

 今や、女優もモデルも「自分らしさ」「テイスト感」「フラットさ」を売ろうとしている時代。そんな風潮の中、「結婚」というブランドに強くこだわり固執する長谷川理恵の「馬力」に、作家で五感生活所の山下柚実氏は「痛さ」を感じるという。お茶の間の人々に広がりつつある違和感を、山下氏が解説する。

  * * *

「長谷川理恵が妊娠、カフェ経営者と結婚へ」。このニュースに対して、ネット上ではどちらかといえば厳しい反響が目立っています。

 「付き合う人以外では話題にならない人」「節操がない」「自己チュー」「男に依存」

  反発が目立つのはなぜでしょう。やはり石田純一、神田正輝、今回のカフェ経営者と、別れてすぐ次の男へ乗り換えていく長谷川さんの、身軽で素早い行動のせいでしょうか?

 「うまくやり過ぎちゃっている芸能人に対して、視聴者は厳しいんですよ」(「夕刊フジ」4月28日)という分析もありました。

  彼女の個人的な内面や人柄については特に関心がないのですが、その「行動のカタチ」に、なにやら不思議な「馬力」を感じ、それがどこから発しているのかと、つい興味を感じてしまうのです。

 「結婚」という自分の描いたブランドに強くこだわり固執し、それを完成させることに没頭しすぎて、ちょっと視野狭窄? 気味。お茶の間の人々は、そのあたりに「痛さ」を感じているもようです。

  今や、女優もモデルも「自分らしさ」「テイスト感」「フラットさ」を売ろう、としている時代です。そんな風潮の中、長谷川さんは一人、浮いて見えるのかもしれません。「時代の空気から浮いている」ことに本人が気付かない場合は、それが「哀れみ」の対象になったりする。

  それにしても、長谷川さんの人目もはばからない猛進ぶり、誰かに似ているな。誰だろう……? あっ、あの人だ、と思い当たりました。衆議院議員の野田聖子さん。子どもを生みたいと不妊治療を続け、最終的にアメリカで卵子提供を受け、50歳で妊娠・出産した人です。

  お二人は、自分の目指す「女としての完成形」へひた走る、その行動の形と馬力が、どこか似ています。長谷川さんの場合、そのブランドはひたすら「結婚」。野田さんの場合は、ひたすら「出産」。

  そうだ、もう一人似ている匂いを発している人が。松田聖子さん。この人の場合は、そのブランドはひたすら「若さ」。人生は人それぞれ。お三方の目的が間違っている、とは言えない。けれど、どこか「無理」を感じてしまうのは私だけでしょうか。

  諦めるということは、大切な文化です。「諦める」ということは、「負ける」ことではない。「明らかに見る」ということに通じるのです。その猛進ぶりが「明らかに見えた」人は、「痛さ」を感じて、自分はスピードを緩めるのでしょう。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン