4月28日、29日に幕張メッセにて催され、大盛況(来場者数9万2384人)のうちに幕を閉じたニコニコ動画の巨大イベント「ニコニコ超会議」。記者(26)は「ニコニココンテンツのヘビーユーザーじゃなくても、イベントを楽しめるか?」というテーマで取材を実施したところ、「すっごく楽しかった!」といえるイベントであった。
記者がイベントの始まる30分ほど前に会場周辺に着くと、そこには既に長蛇の列。この時点でイベントの勢いを感じつつ、開始早々の会場に入ってみて驚いた。展示面積・54000平方メートルを誇る幕張メッセの国際展示場1ホールから8ホール。その全てに、“ニコニコ動画のほぼ全てを地上に再現”というテーマを証明するような様々なコンテンツを用意した膨大な数のブースが所狭しと設置されており、まさに“幕張メッセが全部ニコニコ”と頭ではわかっていたものの、実際に見ると圧巻という状態である。
まずは「ニコニコ動画歴史博物館」でその歴史をチェックし、その上で会場を散策。1ホールに並べられた66台の“痛車”のあまりのクオリティーの高さに目を奪われ、各企業ブースの力の入れ具合とキャンペーンガールたちの美しさを堪能。さらに「ニコニコ超神社」や「超巨大フードコート」のセット、“ほりえもん”ブースなどなど、会場内をブラブラしているだけで楽しい。
また会場内を俯瞰で見てみると、あらゆるブースが張り巡らされているため、来場者の興味がさまざまなベクトルに向かっているのがわかる。例えば、スマイレージや℃-uteといった人気アイドルグループによるライブに参加する人々が熱狂している真横で、“我関せず”と「超運動場」ではドイツ発祥のスポーツで、2本の鉄の輪を平行につないだ器具で体操を行なう「ラート」競技を体験している人たちがいる。
そんな多くのコンテンツの中で、盛り上がっていたのは「超踊ってみた」ブースである。参加型のこのコンテンツでは、数百人に及ぶ来場者たちが一緒になってニコニコ動画内で人気となっているダンスを披露。「家で練習してきた」という参加者が多数おり、コスプレを決めた“オタ”から一般来場者までが、みな笑顔で同じダンスを踊る様子はまるで古くからある伝統的なお祭りのよう。