自らを“バカダンナ”だと語るジャーナリストの山路徹さん(50才)。ニュースプロダクション・APF通信社代表でアフガニスタンなど紛争地域を精力的に取材してきた彼だが、2番目の妻・大桃美代子(46才)との結婚中、のちに3番目の妻となる麻木久仁子(49才)と不倫をしていたと騒動に。その後、“なんで山路はモテるのか”と評価は逆転。バツ3モテ男の夫婦論を聞いた。
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――山路さんにとって3度の結婚は、どのようなものだったんですか?
「ぼくはね、一度もしたいと思って結婚したことはないの。いまの人はみんな、結婚自体が目標になってるらしいね。でも、ぼくの場合は愛する人と一緒にいたいと思うから、結婚という選択をするだけなんですよ。人生には仕事もあれば趣味もある。その延長線上に結婚というものがあるだけで。だから正直いうと、愛する人と一緒なら、入籍せずに恋人同士でいたってかまわないわけです」
――さすが世間を騒がせたモテ男。いうことが違いますね。
「まぁ、ぼくの場合、紛争地域など危険な地域での取材もあるからね。一寸先がわからないような仕事をしているから。その点では過去に結婚していた女性たちには気苦労をかけたと思いますよ。
最初の妻とはぼくがテレビ制作会社で報道番組を作っていたときに結婚していたんだけど、そのころ、ちょうどベルリンの壁崩壊や湾岸戦争など世界が激動の時代で。世界で何が起こっているかこの目で確かめて伝えたかった。
だから会社を辞め、独立という形を選んだんですが、妻は猛反対。子供もいたし、そんな危険な仕事をするのはやめてくれといわれました。結局、“家族と仕事とどっちが大事?”と問い詰められ、ぼくは仕事をとってしまった。若気の至りというところもあったのかもしれません」
――大桃さん、麻木さんから何かいわれたことは?
「彼女たちはもうすでにぼくがどんな仕事をしているか知っていましたからね。でも麻木さんからは、ぼくがミャンマー政府に拘束されたのち解放され帰国したときに“精神的にも経済的にもいっしょにやっていくのはつらい”といわれました。ぼくとの生活に疲れていたのがわかっていたので、こちらから離婚を切り出しました」
――切り出したのは山路さんなんですね~。
「だって相手からいわせたらかわいそうでしょう。過去の離婚はすべてぼくのほうからいっています」
――結婚はコリゴリとは思わないんですか? 自分のことをバカダンナだといっているわけですし…。
「うーん。ぼくは結婚というものに重きを置いていないのでね。正直、何度結婚してもいいし、何度離婚してもいいと思っています。結婚も戦場もある意味同じ。修羅場になって命を落とすかもしれないけれど、飛び込んでみなきゃわからないところもあるし(笑い)。
でも恋愛はいくつになってもしたいですね。ぼくらと同世代の男女も、もっと恋愛をすべきですよ。人を好きになるってエネルギーの源ですからね」
※女性セブン2012年5月10・17日号