いまなお人気の留まるところを知らない韓流ドラマ。どこにいかにハマったかを『女性セブン』ハマリ委員会のメンバーが語り合いました。
S美(30代韓流ライター):私生活に支障をきたすほど韓流ドラマに“重症”な人がたくさんいるのよね。
Y代(“韓活”歴9年の50代ママ):熱に浮かされたようにドラマのことばかり考えちゃうのを韓国では“廃人”(ペイン)って呼ぶんですよね。
S美:私は好きな俳優のファン動画とかをネットサーフィンしているうちにYouTube地獄に陥って…。友人は通信料が100万円超え(笑い)! 定額割引で事なきを得たらしいけど。
Y代:うちはDVDプレイヤーが使いすぎで壊れ、“ウィーン、ウィーン”と変な音が鳴ってる。しかたなく、プレイヤーを押さえながら鑑賞(笑い)。“いま壊れてくれるなよぉ”って念を送りながら。
T子(韓ドラ歴1年の40代編集者):いま私は、チャ・スンウォンが好きなんだけど、日本の俳優にこんなに夢中になったことはなかったの。韓流ドラマにはハマる法則があるんですよね。
S美:たとえば“普通の女の子をなぜか複数のすごいイケメンが好きになって取り合う”ってのがある。『冬のソナタ』も『美男<イケメン>ですね』も『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』も…。
T子:編集部周辺ではこれを“『キャンディ・キャンディ』理論”と名づけてます。アンソニーからもテリーからも追いかけられる。『エースをねらえ!』も『ベルサイユのばら』もそうだけど、少女マンガのお約束。結局、これが女にとって最高のシチュエーションなわけなんだと、この年になって改めてわかりました。
Y代:性別を隠していて、男性の格好したと思ったら次は女性の格好を、といったりきたりするというのもある。『美男<イケメン>ですね』や、『コーヒープリンス1号店』、『トキメキ☆成均館スキャンダル』がそう。シェイクスピアや歌舞伎、宝塚、大衆演劇にも通じる一種独特の倒錯した世界。韓流ドラマって、こういう古今東西に共通の“女を幸せにしてくれる法則”にちゃんとのっとってる。
T子:はじめの2~3話は「あり得ないだろー」とツッ込みながら見てるけど、4~5話から気にならなくなって、幸せな気持ちで眠りにつけるんですよね。
※女性セブン2012年5月10・17日号