6月に、国内での牛の生レバー販売が全面禁止になる。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会が全面禁止の規制案を打ち出すと、4月12日には内閣府の食品安全委員会がそれを了承した。
畜産業界関係者がいう。
「牛レバー規制を主導した審議会の部会長は、厚労省所管の国立医薬品食品衛生研究所の衛生管理部長です。そのため、今回の決定の裏には厚労省の意向が垣間見える。牛レバー規制が始まれば、飲食店をチェックする天下り団体新設などにつながることも十分予想される。官僚たちにとって大事なのは、国民の安全よりも自分たちの利権拡大なのです」
アホ規制ができるたびに役人が肥え太っていく、いつもの構図だ。
レバ刺しファンの怒りを経済評論家の森永卓郎氏が代弁する。
「あの旨さが食文化から失われてしまうのは納得できない。子供や高齢者には食べさせないことや適切な処理方法などについて、厚労省がきっちりとガイドラインを作れば食中毒は未然に防げる。それをやらずに法で縛ろうというのは暴挙というほかない」
小宮山洋子・厚労相のもと、年金はカットされ、タバコ、レバ刺しなど庶民の楽しみはドンドン奪われていく。やはりこの役所は、国民生活を貧しくすることしかしないようだ。解体してしまえ。
※週刊ポスト2012年5月18日号