ただでさえ狭き門だった局アナへの道が、ここ数年さらに厳しくなっている。各局が「女子アナ」の採用人数を露骨に絞っているからだ。
数年前までは「女子アナの採用枠は例年2~3人」という局が多かった。しかし今年は様子が違う。視聴率トップを争う日テレとフジテレビ、好調のテレビ朝日は2人を迎え入れたが、TBSの新人女子アナはたったひとり。テレビ東京に至っては採用「ゼロ」だ。
日本テレビ局員がいう。
「日テレは今年は2名採用したが、昨年は1名しか採らなかった。いまやテレビ局のトレンドは“ひとりっ子女子アナ”なんです。人数を多く採っても、優秀な女子アナは働き盛りの30歳手前でフリーになったり寿退社してしまう。
逆に、使えない年増の女子アナは仕事もないのに高給をもらって居座る。これなら人件費をかけて正社員を採用するより、フリーに頼ったほうがいいという風潮になっているんです」
※週刊ポスト2012年5月25日号