東京の新名所としてゴールデンウイーク中、多くの人々が訪れた渋谷ヒカリエで開催中の『二代目市川亀治郎大博覧会』。4月28日に行われたオープニングイベントに登場した市川亀治郎(36才)は、6月に九代目市川中車を襲名して歌舞伎デビューを果たす従兄・香川照之(46才)に、こんな辛口エールを送った。
「厳しいスタートでしょうね。ぼくがテレビ(ドラマ)に出て感じるのと同じドキドキを感じてほしい」
「亀治郎さん自身も、6月に四代目市川猿之助を襲名して名実ともに澤瀉屋トップに君臨します。でも、注目を集めるのは香川さんばかりで、正直おもしろくないと思っているんですよ」(歌舞伎関係者)
実際、襲名興行でも“香川びいき”が繰り広げられていた。
「7月の襲名興行では、香川さんは『将軍江戸を去る』という演目で、市川團十郎さん・海老蔵さん親子と共演する予定になっていて話題を呼んでいます。
香川さんと海老蔵さんが個人的に仲がいいのはあるとは思いますが、まさか歌舞伎デビューしたばかりの香川さんが、いきなり歌舞伎界トップのふたりと共演するなんて異例中の異例ですよ。
亀治郎さんは、かつて海老蔵さんが“海老蔵”を襲名するときに“口上に並んでくれ”と頼まれたのに、あえてつきあうことをせず、断ったこともあるほど。ですから、香川さんが簡単に海老蔵さんと共演しちゃうのも快くは思っていないはずですよ」(前出・歌舞伎関係者)
さらに、亀治郎は当代きっての勉強家と称されるほど、古典歌舞伎への造詣が深い。
「香川さんの襲名興行は新歌舞伎といわれる、“歌”と“踊り”がほとんどない演目なんです。亀治郎さんは、誰よりも歌舞伎に対して真摯に向き合っていますから、本当の意味での“歌舞伎役者”とはいえない香川さんにイライラしてしまうのかもしれませんね」(前出・歌舞伎関係者)
※女性セブン2012年5月24日号