約5兆円市場といわれる風俗産業の中でも、売り上げの半分(約2兆4000億円)を占めるデリヘルが元気だ。デリヘルが活況を呈している理由の一つは中高年利用客の急増だ。鶯谷を拠点に営業を開始して8年目という「鶯谷官能小説倶楽部」の広報は、笑みを浮かべた。
「現在は8割から9割近くが40歳以上の中高年のお客様です。連休後半の天気が悪いときには、電話がパンクするのではないかと思うぐらいかかってきた。私たちスタッフは連休中の何日かは店に泊まらざるを得ないほど忙しかったですねぇ」
コンセプトは、「少年時代の憧れだった友達のお母さんや女性教諭との一夜」(80分1万5000円~)だ。
「年齢や地位が高い方ほど優しいお母さんのような女性に叱られたいとの欲求が強いみたいですね。実生活では叱ってくれる人がいないでしょう。少年時代の“幻想の世界”を楽しまれていますよ。常連客には大学教授や会社役員もいます」
※週刊ポスト2012年5月25日号