離婚する人が増えてシングルマザーが低年齢化する昨今、再婚を望む人も増えているが、再婚したからといって必ず幸せになれるわけではない。『子連れ再婚を考えたときに読む本』(太郎次郎社エディタス刊)の著者で、家庭問題カウンセラーの新川てるえさんはこう語る。
「再婚を望む人は、離婚やパートナーとの死別など大変な経験をしているだけに、再婚前は“どんなことでも乗り越えられる”という自信を持ってしまい、実際に再婚してから、“こんなはずではなかった”と思う人も多いんです」
では、再婚で成功するにはどうすればよいのか?
「自分の子供に父親をつくってあげたいと再婚を望む人も多いのですが、それは失敗のもと。あくまでも再婚相手は自分自身が一緒に生きていきたいと思えて信頼関係を築ける相手を選ぶこと」(新川さん)
また、再婚とひとことでいっても、自分に連れ子がいる場合、両方に連れ子がいる場合、自分に連れ子がいて相手が初婚の場合など、再婚家庭のタイプはさまざま。
「再婚家庭の形態によっても再婚後に起こりうる問題は違うので、できれば事前にパートナーと再婚セミナーなどで勉強する機会を持ちましょう」(新川さん)
特に交際中は、子供を忘れて恋愛に夢中になったり、子連れの場合「子供がいるために捨てられないか」と受け身になり、相手に本音をぶつけられない場合もある。
しかし、NPO日本家族問題相談連盟認定マリッジカウンセラーで、子連れ再婚カウンセラーののんのん(長谷川紀子)さんは、
「“子連れの私が嫌なら別れる”くらいの気持ちで、交際中から相手と話し合える関係を築くことが必要」と話す。
※女性セブン2012年5月24日号