【書籍紹介】:『習近平 共産中国最弱の帝王』(矢板明夫/文藝春秋/1470円)
今秋、50代にして中国の最高権力者となる予定の習近平。だが彼は、毛沢東、鄧小平といった絶対的なカリスマがいなくなった後〈共産党内の厳しい権力闘争の中で、有力者が一人ずつ消えていくなか、各派閥の妥協の結果、たまたま残った人物〉。
中国生まれの残留孤児2世であり、慶応大、松下政経塾を経て産経新聞中国特派員を務める著者が、その新リーダー誕生の背景から彼の人となり、そしてこれからの中国を様々な角度から予測する。
※週刊ポスト2012年5月25日号