『メルマガNEWSポストセブン』では、『ウェブはバカと暇人のもの』の著者としても知られるネット編集者の中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。5月18日配信の最新号15号でも、
「園山真希絵の盛り付けがエロいと評判」
「社畜支援系ニュースサイトが続々立ち上がる」
「AKB好き35歳男とダルビッシュ ツイッター上の攻防でまたもダル圧勝」
など、その週にネット上で起きた様々な事件を紹介しているこのコーナー。なかでも今週「もっともネット的」とでもいうべきネタが、「メチャクチャにヤバイ就活生 近藤佑子さんにネット騒然」という事件だ。
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5月16日、突如として彗星の如くネットに現れた東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の近藤佑子さん(26)がとんでもなく話題となりました。
どことなくお笑いコンビ・たんぽぽの川村エミコに似た彼女、「メチャクチャにヤバイ就活生 近藤佑子を採用しませんか?」というサイトを立ち上げたのですが、その内容のぶっ飛びっぷりが受け、「採用したい!」という人が続出したのです。
サイト内のコンテンツは「ヤバイ就活生・近藤佑子とは?」「近藤佑子の自己PR」「近藤佑子の趣味・特技」「ゆうこの就職活動日記」「近藤佑子と面接」「推薦者の声」「近藤佑子を雇う」に分かれています。どうやらこのサイトは「誕生日企画」として作られたようです。
この中で「自己PR」を見てみると、こんなことが書かれてあります。
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領域横断的
近藤佑子は一つの性質では掴みきれない。オタク的でありながらリア充、右脳的でありながら左脳的、幼く見えながら大人びている。それは近藤佑子には面白い「人」「モノ」「現象」に興味があり、それを自分に取り込もうとする貪欲さがあるからだ。
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京大→東大院という地頭のよさに加え、とにかく面白そうな雰囲気がプンプン漂う彼女を応援する人、「採用したい!」という人まで様々ですが、昨今のキツい就活事情にあいまって支持されたのですね。彼女のサイトは約3700回ツイートされ、フォロワーも私が初めて見た時と比べると2000人くらい増えるなど、一晩で就活界のスーパースターとなってしまいました。
しかし、こうしてネットで注目される人ってのは時々出てくるのですが、その後に妙な手の平返しをされ、叩かれるのもネットの宿命でございます。最初、オッサンどもが「あっ、かわいい女子がオレたちのインターネットにやってきたゾ! やさしくしてあげよう!」なんて思ってとかくもてはやすのですね。ところがしばらく経つと「ワシのことを最近は構ってくれない」みたいになって、逆に責めたりもしてくるわけです。
まぁ~、女性がネットで有名になると色々なことがありますので、どうか女性の皆さんはお気をつけください。
こうした「ネットで男どもからちやほやされた女性」を何人か紹介しましょう。
古くは勝間和代さんがいますね。その後は、「ネットアイドル」として人気者になったてるみさん、彼氏を作る挑戦をし、書籍まで出したはあちゅうさん、「ダダ漏れ女子」としてメディアから引っ張りだこになったそらのさん、最近ではセルフブランディング界の教組として絶大なる支持を得ている安藤美冬さんがおります。
近藤さんがどういった道をたどるのかは分かりませんが、とりあえず安易に「採用したい」とか言わないほうがいいんじゃないかと思います。ネット女子の特徴は「舞い上がって時に暴走し始め叩かれる」というパターンが多いので。