プロ野球選手は実力がすべて。活躍によってメディアは称賛したりホメたり……。なかには一風変わった動機から闘志を燃やす選手もいるようで…。ここでは横浜・細山田武史と日ハム・斎藤佑樹にまつわるエピソードを紹介しよう。
開幕前の横浜と日本ハムの二軍戦。試合を終えた細山田が、日本ハムの二軍寮の敷地内で取材に応じていた斎藤を見つけた。
2人は早大時代、バッテリーを組んだ先輩・後輩の関係。大人気の後輩に細山田は、ファンの侵入を防ぐ鉄柵の外から声を掛けた。
「入ってくればいいのに、先輩のプライドがあるからか、ファンに混じって外から“こっちに来いよォ~”と声をかけていました。斎藤が行くと騒動になるので、結局柵を隔てての奇妙な会話になった。記者からは“細山田も落ちぶれたなァ”と冷やかな声が漏れました」(日本ハム番記者)
このやり取りは夕刊紙に「哀れ」「光と陰」などとボロクソに書かれた。
「細山田はかなりショックを受けたようです。それで打倒・斎藤に燃えている」(横浜の球団関係者)
※週刊ポスト2012年5月25日号