塩麹の大ブレイクを機に、そのおいしさと健康・美容効果が見直されている発酵食品。そこで今回は、日本でも手にはいる、ちょっと珍しい世界の発酵食品をピックアップしました。
まずは、肉に代わる食材として欧米でも注目されている発酵食品、インドネシア産の「テンペ」。ゆでた大豆をテンペ菌(麹菌の一種)で発酵させたもの。味は納豆に似ているが、においや粘りはなく、食べやすく切って炒めものや揚げもの、煮込み料理などにするのが定番。チャーハンや炊き込みご飯にしてもおいしい。
そして、低カロリーなデザートとして、1990年代にブレイクしたフィリピン産の「ナタ・デ・ココ」。実はこれも発酵食品で、ココナッツミルクにナタ菌(乳酸菌の一種)を加えて発酵させると、表面から凝固してあの特有の食感に。「ナタ・デ・ココ」とは、スペイン語で「ココナッツの上澄み皮膜」の意味。
くさやの6倍以上ともいわれる、強烈な臭気があることで有名な発酵食品が、スウェーデン産の「シュールストレミング」。にしんの塩漬けを缶に詰めて作るのだが、非加熱のため、缶の中でも発酵が進む。破裂する恐れもあることから、ほとんどの航空会社が機内への持ち込みを禁じている。食べるのに勇気が必要かも…。写真は300g250円/川口貿易
※女性セブン2012年5月31日号