44歳になった元バレーボール日本代表の大林素子(182cm)に熱愛報道が持ち上がった事実、これは美しきヤマトナデシコの変遷を考える上で実に示唆的といえるかもしれない。
大林のお相手は兵庫県のホテルの御曹司(30)。出会いから5か月、幸い183cmの長身というから真っ先に気になってしまう身長差はほとんどないことになるのだが、これまで浮いた話のまったくなかった大林についに春が来たと聞くと、昨今の「長身女ブーム」の少なからぬ追い風を感じざるをえないのである。
かつて、背の高い女はそれこそ肩身が狭い思いをした。ところが、最近は人気者もみんな大きい。
長澤まさみ、篠田麻里子(AKB)、新垣結衣が168cm、小雪、榮倉奈々は170cm、天海祐希は171cm、松嶋菜々子、浅尾美和が172cm。一昨年の紅白の司会をした松下奈緒は174cmである。ちなみに大林の後輩で日本のバレー界を背負う木村沙織は184cmだが、いずれもそのサイズに戸惑っている様子は感じられない。
「高い身長の女が好きだ、という男は増えてると思いますね。実際ここ数年、人気企画の定番になってます」
と語るのはAV制作会社関係者。一方で生物学者の池田清彦氏はこう分析している。
「昔は男尊女卑の意識が根深く、男は世間体を気にして身長、年齢、学歴、すべて下の女性と付き合うのが当たり前でした。生物学的にも体格の大きなパートナーと付き合うとエネルギーを多く消費するという負の側面があるせいか、大きな女性に対しては社会的なバイアスがあったものですが、男女平等、グローバル化もあってもうそんなことはなくなりましたね」
※週刊ポスト2012年6月1日号