10月に5連休を作る「シルバーウィーク」構想を、民主党の「休暇のあり方検討プロジェクトチーム」が検討している。12兆円の経済効果が期待できると民主党はいうが、否定的な意見も少なくない。
ドリームインキュベータ代表の堀紘一氏は「こんなバカな話は聞いたことがない!」と声を荒らげ、シルバーウィークの発想に疑問を投げかける。
「これって要するに、みんなが勉強しないから入学試験を優しくしましょうという議論と同じでしょ。考え方が間違っているとしか思えない。今やるべきは、有休の消化率を上げることで、いっそ祝日をゼロにすればいい。そしたらみんな有休を取りますよ。
『自分はいい仕事をしているんだから、人が仕事をしてようが休みたい時は休む』と自分にプライドを持って、胸を張って堂々と休める社会にならなくては、日本は変わらない。それに、職場の人たちも、有休を取る人間に後ろ指をさすのではなく、休暇を取るのを認め合うような寛大な心がなくてはダメ。国が定めた祝祭日だからみんなで休みます、という言い訳めいた休みの取り方しかできないのは情けないですし、賛成できません」
※週刊ポスト2012年6月1日号