みのもんた(67)の妻でスタイリストの御法川靖子さん(66)が22日、がんのため死去した。
二人の馴れ初めは大学時代にまでさかのぼる。靖子さんは立教大学「放送研究会」の1年後輩。在学中に交際を始めたが、アナウンサーという職業に靖子さんの父親が難色を示し、結婚が許されたのは交際8年目、1970年のことだった。
以来、靖子さんはまさに「糟糠の妻」としてみのを支え続けてきた。みのが文化放送をやめてフリーになった時、長女はまだ1歳で、お腹には2人目の子供がいたが、ようやく退職を打ち明けたみのに、靖子さんは「あっ、そう、いいじゃない」と答えただけだったという。
フリー転身後、しばらく仕事のなかった時代には、靖子さんは子育てをしながら家計を支えるために、みのの実家の水道器具会社の仕事も手伝っていた。そして、みのが人気司会者として世に出るようになると、今度はスタイリストとしてみのの番組出演時の衣裳を決め、糖尿病を患うみのの体調管理にも気を配ってきた。
『朝ズバッ!』で朝3時起きになる前まで、みのが毎日、靖子さんの愛妻弁当を局に持参していたのは有名な話。これについてみのは、
「『おもいッきりテレビ』がスタートした頃は、必ず愛妻弁当を持って行ってた。あの頃は10時半集合だったから、ちょうどいいんだよね、朝作ってもらって。楽しみでね」
と心底嬉しそうに話していた。ただし、お酒だけは靖子さんにいくら注意されても聞く耳もたず。かつてこう話していたことがある。
「(お酒については)すごく怒られてるよ。ここんとこ連日だしさ。やめろっていわれたってな~」
※週刊ポスト2012年6月8日号