プロ野球の交流戦日程は、地域の近いチーム毎に3つの組に分かれ、その組毎に対戦カードが組まれている(関連記事参照)。パ・リーグであれば、関東(西武&ロッテ)、兵庫・福岡(オリックス&ソフトバンク)、北海道・宮城(日本ハム&楽天)、セ・リーグであれば、東京(巨人&ヤクルト)、神奈川・愛知(DeNA&中日)、兵庫・広島(阪神&広島)というグループに分かれ、日程が決められていくのだ。
となれば、どこのチームにも日程上、有利不利がないと思われそうだが、中畑清監督率いる横浜DeNAだけは少し不利になっていると指摘されている。通常ビジター4戦の前後に、ホームでの4戦が組まれている。DeNA以外の球団はホームゲームの場合、すべて本拠地で試合をするのだが、DeNAだけ地方球場での開催が含まれているのだ。
DeNAの交流戦中盤の試合日程を見ると、以下のようになっている。
5月22・23日 対日本ハム(札幌ドーム)
5月25・26日 対楽天(クリネックススタジアム宮城)
5月27・28日 対オリックス(横浜スタジアム)
5月30日 対ソフトバンク(長崎)
5月31日 対ソフトバンク(北九州)
6月2・3日 対西武(西武ドーム)
6月5・6日 対ロッテ(QVCマリンフィールド)
5月27日以降、普通であれば、「本拠地・横浜で4戦→埼玉で2戦→千葉で2戦」、と関東だけを回る所を、「横浜2戦→長崎1戦→福岡1戦→埼玉2戦→千葉2戦」と圧倒的に移動距離が長くなっているのだ。
「当たり前過ぎて誰もいわないのかもしれませんが、自宅から通えるメリットは非常に大きい。子供の顔を見てホッとしたり、頑張ろうと思ったりする選手は多いし、奥さんが食生活をキチンと管理できますからね」(野球記者の一人)
ちなみに、昨年の日本一球団であるソフトバンクは、30、31日とDeNAと九州で戦った後、本拠地ヤフードームで4連戦。その後、広島、甲子園と渡り、最後の4試合はヤフードームで交流戦を締める。関東に行くのは、最初の4試合(神宮、東京ドーム)だけで既に消化している。
この試合日程には、中畑監督もさぞや頭を痛めていることだろう。