毛筆と墨を用い、白い紙に文字をしたためる。行為はシンプルだが、書かれる文字にはその人柄や想いが表われる。女流書家たちが生みだす美しき一筆は、貴重な人生訓である。
書家・成田眞澄(なりた・ますみ=29)さんは、13歳で毎日学生書道展特選、20歳で師範免許取得。個展の他プレイステーション2ソフトタイトル「斑霧」、アサヒ「八年貯蔵梅酒」「ゆず酒」、携帯モバイルゲーム「ななつ夜幻世録」等題字多数。2008年より東京・町屋と新宿にて書道教室を開設、海外の通信生も含めて100名を指導している。
今回、読者のための一筆として、『喝』と書いてくれた。
「今の世の中は不景気で先が見えないといわれますが、そんな時代でも、私たちが踏ん張って前を向いて行くしかないんだと思います。私から皆さまに愛をこめて“喝”を入れて差し上げたいです!」(成田さん)
撮影■渡辺利博