東京から車で2時間。千葉・九十九里にあるこのビーチは、抜群のアクセスに加え、安定した波で多くのサーファーに愛されてきた。しかし5月下旬、木村拓哉(39才)と工藤静香(42才)夫妻がここを訪れたとき、海にはほとんど人の姿はなかったという。
東日本大震災により発生した福島第一原発での放射性物質の大量流出。原発からこのビーチまでは200kmほど離れているものの、事故後は漁港で獲れたハマグリから放射性ヨウ素がわずかに検出されたことがあった。その後の調査では、この海水浴場から放射性物質は検出されなかったが、深刻な「風評被害」に悩まされてきた。その海に、しばらく来ていなかった木村が帰ってきたのだ。
地元サーファーも、木村の再訪を歓迎する。
「この海は、実際には砂浜や海水からは放射性物質は検出されていない“放射能の風評被害に泣いた海”です。とはいえ、“海にはいっても大丈夫”と声高に叫んでも、それぞれに考えがありますよね。木村さんは大好きな海のために“風評を一掃しよう”と思ってくれてるんじゃないかな。だって木村さんが実際にサーフィンをすることは、言葉より大きな力がありますから。ぼくら地元の人間には本当にありがたいことですよ」
※女性セブン2012年6月14日号