「キリン 麦のごちそう」や「クリアアサヒ」、「オールフリー」など最近のお酒のCMでは「家飲み」のシーンが描かれていることが多い。すっかり定着した感のある“家飲み”。その背景を、トータル飲料コンサルタントの友田晶子さんはこう分析する。
「経済的理由がいちばんの要因でしょう。外で飲むよりはるかに経済的ですから。そして、スーパーやコンビニなど、主婦層が手に取りやすい場所での酒類の扱いが増え、買いやすくなったことも大きい。さらに家飲みのCMなどで抵抗感がなくなり身近に感じているのかもしれませんね」
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では実際、家飲みの主婦は何をどんな風に飲んでいるのか、どんなルールがあるのか? 家飲みの達人の家飲みに記者が潜入してきました! この日は月に3回以上のペースで人を招いて家飲みをする金子麗さん(41才)のお宅が舞台です。ほかに参加したのは、金子さんの小学校時代からの友人・松田雪絵さん(41才)、そして金子さんの実妹の田畑美保子さん(40才)とその娘・奈々ちゃん(4才)です。
「ひとりでももちろん、夫とも毎日家飲みをしています」とは、金子さんの弁。知人を招くのが大好きな家飲みの達人。テーブルセッティングもオシャレ感が漂う。
全員:じゃあ、みんなでカンパーイ!
田畑:あ、このノンアルコールカクテル、気になってたの。飲ませて?
松田:最近はノンアルコールの種類がたくさんあって、すごく助かるよね。お茶より気分が上がるし、味もおいしいし。
――飲みながらで結構ですが、みなさんの家飲みの頻度と酒量、予算はどのくらいなんですか?
金子:誰かを招いて家飲みするのは月に3回くらい。こういうのが好きなんです。
毎日の家飲みスタイルは、まず子供とのご飯中に500mlのビールを1本。夫の帰宅が23時半くらいなので、そのあと一緒に500mlビールをもう1本。夫は朝も早いから、そのときくらいしか会話する機会がなくて……、主に子供のことを報告しながら飲むのがお決まりですね。週末はスパークリングワインを開けちゃいます。
田畑:うちはまだ子供が小さいから、疲れたときとか気分転換のために平日は週に1回くらい、主に週末に飲むことが多いですね。焼酎やビールを料理しながらチビチビ飲んだり、夫の晩酌につきあったり。
夫が毎日飲むんですが、割った焼酎を1リットル分くらいイケちゃうので、酒代がばかにならない。もう激安の焼酎にさせてもらいました(笑い)。
松田:私は毎日ビール1本とカクテル1本だから500円くらい。夕飯後、お風呂も済ませてから、“自分、今日もよく頑張った! お疲れ!!”っていい聞かせながら飲んでます。一応、お酒分のカロリーは控えて夕食も軽くにしてます。
※女性セブン2012年6月14日号