国内

勝谷誠彦氏 嘘つきの電力会社や政府を信用するのはやめよう

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子…など、様々なジャンルで活躍する論客が、毎号書き下ろしで時事批評を展開する。本サイトでは6月1日に配信された17号より「勝谷誠彦の今週のオピニオン」の一部を公開する。

 * * *
 この夏の節電がやかましく言われている。電力会社や政府が出してくる数字がいかにデタラメかを私たちは知ってしまった。企業ではなく家庭からはるかに高い電気代を搾取していたこともバレた。そして、そうしたことを大マスコミは伝えてこなかった。今ごろになってしたり顔をされても困るのである。嘘つきだった過去は消えない。

 もう信用するのはやめようではないか。数字を出して節電の「方法」まで奴らは押しつけてくる。それに従うのは、今まで乗せられていたのと同じ道だ。それよりも、私たちはこれを奇貨として自分たちの生き方そのものを「自主的に」考えていってはどうか。

 シエスタというと欧風だが、アジアを歩くともっとも暑い時間帯、やはり人々はぼーっとしている。私たちもぼーっとしないか。いや、パソコンから離れて、向かい合ってくだらない話をしてはどうか。会社や学校は一部屋だけキンキンに冷やしてほしい。温度制限などくそくらえ。その間、他の部署のエアコンを止めるのだからこちらの方が節電になる。そんな部屋に人々は集い、弁当を食べながら無駄話をするのである。

 弁当を持って来れない人もいるだろうから、社員食堂や、あるいは近隣の料飲店とタイアップしてもいいかもしれない。夜しか営業していない居酒屋など、いくばくかの使用料を払って、昼にかかる使われ方をすると大助かりだろう。

 企業においてはおそらく新たな企画などが爆発的に出てくると私は考える。パソコンに支配されるのではなく、人と人との対話からこそ新たな発想は生まれるからだ。減る労働時間はいっそ削ってしまえばどうか。有給休暇が消化できないと、あれだけわあわあ言っているではないか。それをあてればよろしい。しかし、思わぬ効果に、きっと多くの企業はそんなケチなことをしないかもしれない。

※メルマガNEWSポストセブン17号

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト