5月31日、『また逢う日まで』のヒット曲で知られる歌手の尾崎紀世彦さん(69)が肝臓がんのため都内の病院で亡くなっていたことが6月1日に分かった。尾崎さんは54歳の時、胆のう炎のため入院・手術していた過去がある。(女性セブン1997年4月24日号より)
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胆のう炎のため都内の病院に入院している尾崎紀世彦(54才)。オフで静養中の先月12日、腹部に激痛を訴えて入院した際に胆石が見つかったもので、4月1日に手術を受け、快方に向かっている。
胆のう炎とは、胆石が胆道につまって炎症を起こすもので、とくに40代以上の年齢層に多い病気。胆石自体は4人に1人くらいはもっていて、胆石ができる特別な原因はないのだという。
「小さな胆石なら問題はないのですが、アズキ大(3~4ミリ)の大きさになると、胆のうから胆道に行くところでひっかかり、胆のうの粘着状の壁を刺激するため、右腹のアバラ骨の下あたりに激痛が走ります。その後、炎症を起こし、39度以上の高熱が出ます。熱は、2~3日から、ひどくなると1週間続くこともあります」(日大名誉教授・大島研三さん=内科学)
ただし、胆石をとる手術を受け、しばらく安静にしていれば大丈夫だそうで、尾崎の場合も大事にはいたらなかったようだ。だが、「元気がなければ紀世彦の歌ではない」(所属事務所)と、3日に横浜アリーナで開催されたイベントへの出演をキャンセル。退院は1週間後くらいになる。
たしかに、かよわい声の『また逢う日まで』なんて尾崎らしくない。早く元気になって、パワーあふれる歌を聴かせてもらいたい。