川島なお美(51才)のブログによれば、ミュージカルの稽古中、鉄のポールに肋骨をぶつけて骨折したという。美意識が高く、食生活に万全の気を配り、体作りにも余念がないのだが、そんな生活こそが、今回の彼女の骨折に大きな影を落としていたのだ。
「人に見られる仕事をしている私の場合は、健康体重(=身長-110)のさらに約5~10%減が、見た目も麗しい美容体重」
そんな独自の試算のもと、川島は「身長158㎝、体重41~42kgがベスト」と公言、その数字をずっとキープしてきたという。一般的に、標準的な体形であるか否かを判断する指標はBMI(=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))だ。
『日本ダイエット健康協会』の代表理事・古谷暢基氏がこう説明する。
「この値はあくまで参考であって、体脂肪率や筋肉量などと一緒に判断すべきですが、通常BMI値は20以上24未満が標準といわれています。スペインやイタリアでは、BMI値が18を下回るモデルは“やせすぎ”で、ファッションショーへの出場が禁止されています」
5月3日、世界19の国・地域で展開するファッション誌『VOGUE』も、摂食障害があると見られる「やせすぎモデル」を起用しないという内容の声明を発表し、美意識の転換を図った。日本でも、長谷川理恵、冨永愛、山田優、道端ジェシカらが賛同している。
ちなみに川島のBMIは16.4~16.8。成城松村クリニックの松村圭子院長は、そんな彼女を「骨折しやすい体になっている」と指摘する。
「骨密度は、ある程度の体重がないと維持できないので、かなりやせている人は、骨密度も少ない傾向にあります。体重はひとつの目安になります」
雑誌のインタビューで川島は、人間ドックで「ほとんどの数値が実年齢より若い」と健康的な体をアピールしていたものの、ちょっとぶつけただけで骨折…。R50の女性が重視すべき「骨密度」について、前出の松村院長が解説する。
「骨密度が低いと、ちょっとしたことで骨折し、なかなか治りにくい。最近は『骨強度』という、骨密度に骨質をあわせた指標もあります。質と量が維持できていなければ強度は保てないんです。人間ドックでなくとも、整形外科で検査することができます。私のクリニックでも受診でき、保険適用となれば800円程度ですよ」
運動不足は骨にも悪いといわれているため、川島はコツコツ運動を続けてきた。毎日のストレッチ、10年以上続けている週1のバレエ、たまに行く趣味のゴルフ。舞台の稽古が始まれば、完璧なボディーを作るべく、かなりハードな腹筋と加圧トレーニングもプラス。しかし…。
「頻度としては、週1回ハードな運動をまとめてやるよりは、週3回適度に体を動かすほうが骨へのいい刺激になります。ウオーキングやジョギングなどの有酸素運動を2~3日に1回するのが理想的です」(前出・松村院長)
※女性セブン2012年6月14日号