MLBのタンパベイ・レイズの松井秀喜(37)がメジャー昇格後の最初の試合で本塁打を放ち、存在感を強烈に示した。
「ヤンキースでMLBデビューした9年前には本拠地開幕戦で満塁本塁打、2009年のワールドシリーズではMVP獲得と、印象に残る場面で輝きを放つ。そんな打者を90万ドルで手に入れたのだからいい買い物をした」(レ軍番記者)
今季のレ軍は5月に入って主力打者の故障が続出し、特に1番・左翼で活躍したジェニングスの戦線離脱が痛手となった。マドン監督は左翼で松井を起用する意向で、「DH専任ではなく、守備もやりたい」という松井の希望とも合致する。
マドン監督は、万年最下位だったチームを過去4年で3度のポストシーズンに導いたMLB屈指の知将。
「満塁の場面で敬遠策を採ったり、打者ごとに大胆に守備位置を変えたりするなど、自由な発想の采配が特徴。強打者をあえて先頭打者に据えるという斬新な選手起用でも知られる。今後のマツイの調子次第では、“1番・松井”という仰天ラインアップが実現するかもしれない」(同前)
※週刊ポスト2012年6月15日号