「人に見られる仕事をしている私の場合は、健康体重(=身長-110)のさらに約5~10%減が、見た目も麗しい美容体重」という独自の試算のもと、「身長158cm、体重41~42kgがベスト」だと公言し、その体形をキープしていた川島なお美(51才)。
しかし、そんな痩せすぎの体形が災いしたのか、ミュージカルの稽古中に鉄のポールに肋骨をぶつけただけで骨折してしまったという。
そんな川島だが、食生活にも気を使っており、本人いわく「バランスのいいヘルシーなレシピを中心に、低甘味料や無脂肪の乳製品を使うこと」という決まりがあるという。しかし、ここに落とし穴が。『日本ダイエット健康協会』の代表理事・古谷暢基氏は、R50の女性は、むしろ糖質と脂質は摂るべき栄養素だという。
「糖質は人間にとって最も重要なエネルギー源であり、過剰に控えると、逆に太りやすい体質を作ったり、足りなくなったエネルギー分は体内の筋肉を消費して補充するので、体形が崩れたり、基礎代謝も下がります。さらに脳の唯一のエネルギー源は糖質ですが、これが足りなくなると、体内では代わりにケトン体という物質を作り出すのですが、これが非常に臭い。糖質を控えすぎると“体形が崩れ、太りやすい体質の、体臭がきつい女性”ができあがるというわけです。まさに本末転倒ですね」
古谷氏は、脂質についても「日本人は過敏になりすぎ」だと続ける。
「経口摂取(食べ物から摂る)された脂質のうち、体脂肪になるのはわずか10~20%といわれています。脂質は細胞膜の原料であり、またホルモンなどの原料でもあります。さらに脂質は、糖質の急激な吸収を防ぐ作用があり、実は肥満や糖尿病を予防したり、満腹感を保つ効果があるんですよ」